アスコリピチェーノ　評価【Ｓ】

美浦Ｗ　6F 82.2-66.1-51.0-36.9-11.1　併せ馬　併入　馬なり

中３週と間隔は詰まるが中間は併用で良く乗られ、１週前にはウッド併せ馬で好時計をマーク。最終もウッド併せ馬で追われた。
先行する僚馬にコーナーワークで並びかけ、直線は外に出して余裕のある走りで併入した。活気のある行きっぷりで、前に馬を置いても我慢が利いており終始スムーズな動きが目を惹く。後半３Ｆも優秀な時計でラスト11.1秒で締め、絶好調とも言える仕上がりだ。
桜花賞は内を掬われる形で惜敗も世代牝馬最上位の力は示していた。遠征続きでも好走が続いているが、今回は地元の利を十分に感じさせる調整内容でさらに上昇気配が漂う。ライバルに仕上がりでリードしており、鞍上に戦列復帰したルメール騎手を配し必勝態勢だ。

ディスペランツァ　評価【Ａ】

栗東坂路　4F 55.4-40.3-26.2-13.2　併せ馬　併入　馬なり

中２週と間隔は詰まるが、１週前には坂路併せ馬で一杯に追われ好時計をマーク。最終は鮫島駿騎手が跨り坂路併せ馬で追われた。
先週意欲的に追われており、最終はセーブ気味の内容となっている。時計自体に評価できる点は見当たらないが、終始スムーズな脚捌きで動きは軽快である。先週実質的な最終追いの時計や動きが良く、前走快勝のダメージも感じさせず好状態を維持している雰囲気だ。
ホープフルＳは９着に敗れたが、その後マイルに距離が短縮された２戦で豪脚を発揮し連勝を飾った。前走アーリントンＣの上り32.4秒は驚異的で、決め手比べになれば上位を脅かす強力な脚を持っている。結果の出ていない関東遠征を克服できれば侮れない存在だ。

ノーブルロジャー　評価【Ａ】

栗東坂路　4F 55.1-40.4-26.3-13.1　併せ馬　先着　馬なり

中５週の中間は併用で良く乗られ、１週前には坂路併せ馬で軽めに追われている。最終は松山騎手が跨り坂路併せ馬で追われた。
土曜日の坂路追いで自己ベストを更新しており、最終は息を整える程度の内容となっている。時計面で目立つものはないが、前進気勢があり終始馬なりで軽快に登坂した。落ち着きも保たれ前走からの上積みも感じさせる雰囲気で、力は十分に発揮できる仕上がりである。
デビュー２連勝でシンザン記念を制した実力馬である。前走は重馬場の距離延長戦で離された２着も内容は悪くない。新馬戦で勝利している舞台でもあり、遠征競馬の不安はなさそうだ。川田騎手からの手替わりはマイナス材料であるが、上位争いの期待は十分にある。

ボンドガール　評価【Ａ】

栗東ＣＷ　6F 87.4-70.6-55.1-38.8-11.3　併せ馬　遅れ　馬なり

中３週と間隔は詰まるが併用で良く乗られ、１週前にはウッド単走で好時計をマーク。最終もウッド単走で追われた。
前半から前進気勢が強く力みが目立ったが、直線軽く促されると一気に加速して11.2秒をマーク。やや頭は高いが脚捌きは軽快で気迫ある動きを見せている。久々を叩かれてテンションの高さは若干気になるが、動きは良化しており上積みを感じさせる仕上がりである。
今や伝説の新馬戦ともいわれる初戦を快勝し、ポテンシャルは相当でクラシック候補と騒がれた馬である。その後のサウジアラビアＲＴや、半年ぶりとなった前走のニュージーランドＴは２着に惜敗したが、状態面の上積み＋武豊騎手の継続騎乗で戴冠も狙える器だ。

ジャンタルマンタル　評価【Ａ】

栗東坂路　4F 56.7-40.9-26.2-12.3　単走　馬なり

中２週と間隔が詰まるため軽めの調整程度となっている。最終は坂路単走で追われた。
中２週での再東上となりセーブされた内容となっている。前半から力みが見られ頭を上げるシーンはあったが、ラスト促されると機敏に反応し加速ラップをマーク。やや物足りない内容で全体時計も目立たないが動きは悪くない。上積みは感じないが好状態は維持している。
皐月賞は３着に敗れたが、レコード決着のなか早め先頭で踏ん張り力は十分に示した。前走激走の反動＋再東上と臨戦過程は厳しいが、今回は２戦２勝のマイルに戻るのはブラス材料となる。しかし東京コースの瞬発力比べは微妙で、過信は禁物な人気馬である。

ゴンバデカーブース　評価【Ａ】

美浦坂路　4F 52.5-37.6-24.5-12.3　併せ馬　併入　一杯

４カ月ぶりの中間は併用で良く乗り込まれ、１週前にはウッド併せ馬で一杯に追われ好時計をマーク。最終はモレイラ騎手が跨り坂路併せ馬で追われた。
先行する僚馬を追い掛け一旦は前に出たが、ラストは手応えで劣り併入となった。動きは完調手前の雰囲気にあるが、復帰に向けてしっかり本数は重ね馬体は出来ている印象だ。まだ良化の余地を残しているのは確かであるが、ある程度の力は発揮できる仕上がりにある。
デビュー２戦ともに東京1600ｍコースで逃げ・追い込みで連勝と高いポテンシャルを見せていた。力量では世代トップクラスの評価ができるが、今回は喉の手術明け＋重度の挫跖で皐月賞回避と臨戦過程で大きなハンデを背負う。力は認めても厳しい一戦になりそうだ。