既走馬相手のデビュー戦でも外枠の不利で外々を回りながら、直線弾けて６着まで追い上げた脚は見所があった。今回も人気薄であったが、再び外枠で好スタートを切ったが徐々にポジションを下げる格好となってしまった。しかし完全な前残り馬場・展開で５着まで追い上げ、２着馬とは僅かな差まで迫った。ラスト11.3-11.4-11.6と速い上がりのレースで外から迫った内容は評価したい。次走はもう少し人気になるだろうが、過去２走の着順よりもレース内容は良い。同じ東京コースで差しが効く馬場になり、ペースもある程度流れれば、穴馬として期待大の馬である。

初芝で２着と好走した。ダートの新馬戦で強いレースをしたが、２戦目は同じダートで大敗している。初芝であったが、ダートでの勝利は重馬場のものであり、重たい中山のダートでは大敗している。時計が速く軽いダートでの好走歴があり、血統からも芝は問題なく注目していたが、予想通りの好走であった。確かに先行有利の馬場状態ではあったが、逃げて残り1000ｍから11.8-11.5-11.1-11.3と素晴らしいラップを刻み、ラストは失速しているがクビ差の２着は評価出来る。しかもマイルダートで勝利した馬が、初芝の2300ｍと厳しい条件でのものであった。次走も芝を選択するだろうが、距離を問わず好走は間違いないだろう。

以前はダートのマイル以上の距離で人気に推されながら、勝ち切れないレースが続いていた。能力の高さは証明されていて、毎回人気になっていたが、折り合いが非常に難しく、出していくと掛かってしまい折り合いが付かない。後方に控えると剛脚を使うが届かないといった内容であった。能力の高さは相当だが、気性の問題で足踏みしていた。前走1400ｍと距離を短縮し、後方から唯一差してきたが、３勝クラスも楽勝してオープン入りしたレモンポップ相手に４着に敗れた。今回も同じ1400ｍ戦に出走し、逃げの手に出て２着に５馬身差の圧勝だったが、ラストのラップが凄い。ダートで11.1-11.4である。ペースが遅く逃げる形ではあったが、１頭だけ別次元の走りをしていた。折り合いに進境も見せているので、クラスが上がっても好勝負は必至だ。

デビュー戦は１番人気に推されたが、５着に敗退し、４カ月振りとなる２戦目で素晴らしい変わり身を見せた。元々新馬戦で人気に推された馬で、血統を含めブランドホースであるが、勝ちっぷりには驚かされた。大外18番枠から後手を踏み後方の追走となったが、直線は手応え良く他馬と１秒近い上がり33.1で突き抜けた。馬群に包まれ進路がなかなか空かず、外に出した時には他馬と接触しながら、強引に馬群を捌いての勝利である。不利がありながらこの末脚は、この相手では飛び抜けた能力であったのは間違いない。馬体重も＋14キロと成長も見せており、１勝クラスに入っても即通用とみていい逸材だ。

既走馬に混じった初戦で、強烈な末脚で４馬身差の圧勝を演じた。２戦目の今回は距離延長となり、スタートから折り合いを欠き、２番手追走となった。ペースが速く先行馬は総崩れの展開であったが、唯一２着をキープしてみせた。ラスト12.1-13.1と失速し、実績馬テーオーステルスには先着を許したが、押し寄せる差し馬を振り切った内容は能力が相当高かった結果だ。次走以降も折り合いに課題は残ったが、今回よりマシな折り合いならば、圧勝まであるだろう。古川奈穂騎手がデビューから手綱を取るだけに、今後も継続騎乗を望みたい。