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★過去の推奨本命馬好走実績★
高松宮記念/マッドクール (6番人気)1着
スプリングステークス/ルカランフィースト (4番人気)3着
弥生賞/シリウスコルト (9番人気)3着
中山金杯/リカンカブール(5番人気)1着
ジャパンカップ/スターズオンアース(5番人気)3着
アルゼンチン共和国杯/マイネルウィルトス(5番人気)2着
新潟記念/ノッキングポイント(2番人気)1着
宝塚記念/スルーセブンシーズ(10番人気)2着
天皇賞(春)/シルヴァーソニック(6番人気)3着
マイラーズC/ソウルラッシュ(3番人気)3着
京都記念/マテンロウレオ(6番人気)2着
AJCC/エヒト(5番人気)2着
チャンピオンズC/ジュンライトボルト(3番人気)1着
菊花賞/ボルドグフーシュ(7番人気)2着
毎日王冠/ジャスティンカフェ(3番人気)2着
神戸新聞杯/ボルドグフーシュ(4番人気)3着
セントウルS/サンライズオネスト(4番人気)3着
札幌2歳S/ドゥーラ(1番人気)1着
関屋記念/ウインカーネリアン(1番人気)1着
中京記念/カテドラル(10番人気)2着
宝塚記念/ヒシイグアス(5番人気)2着
ユニコーンS/バトルクライ(8番人気)3着
エプソムC/ガロアクリーク(8番人気)2着
安田記念/ソングライン(4番人気)1着
ダービー/ドウデュース(3番人気)1着
″伝統の長距離王決定戦!GⅠ『第169回天皇賞・春』″
今週は伝統の長距離王決定戦・天皇賞(春)が京都競馬場芝3200mコースを舞台に行われる。ステイヤーにとって唯一のGⅠとなり、長距離重賞で実績を積んだ熟練のステイヤーが集結し、鍛え上げられたパワーとスタミナを競う舞台となる。
今年はGⅠ馬2頭がともに4歳勢で、長く長距離路線で凌ぎを削った歴戦の古豪に挑む。世代レベルが疑われている4歳世代のクラシックホースが、長距離レースが経験豊富なベテラン勢に通用するかが大きなポイントとなりそうだ。
舞台となる京都芝コースは開幕2週目ではあるが、改修工事後は馬場悪化の進行が早く、先週の降雨開催の影響も加味すると軽い芝でのスピード勝負にはならなそうだ。コーナーを6度回り3~4コーナーの上り下りを2回通過するコースでもあり、例年以上にパワーとスタミナが要求されそうだ。
1番人気に推されるのは昨年の菊花賞馬・ドゥレッツァか。天皇賞(春)で好走が目立つ菊花賞馬ではあるが、完勝の菊花賞はルメール騎手の好エスコートが大きな勝因となっており、負傷離脱中の主戦から戸崎騎手へのチェンジは痛い材料である。世代屈指の存在ではあるが、GⅠ制覇が2000m戦以下に集中している鞍上が長距離戦でどう導くか注目したい。
同世代のタスティエーラも上位人気に推される存在である。ダービー制覇をはじめクラシック3冠を全て2着以内に纏めた世代トップクラスの実績を持つが、年上世代との混合戦では結果を残せていない点で世代レベルが疑われている。鞍上にモレイラ騎手を配しドゥレッツァへのリベンジを狙う舞台となるが、経験豊富な古豪相手に力を存分に発揮できるか疑問も残る。
2頭のクラシックホースを封じて初タイトル奪取を目指すテーオーロイヤルも人気を集めそうだ。一昨年の3着馬でその後は骨折もあり低迷が続いていたが、昨年暮れから復活しダイヤモンドSと阪神大賞典を連勝と勢いを取り戻している。3000m超の重賞では3着を外さず3重賞を制しており長距離戦では断然の実績を誇っている。4歳勢相手に古豪の経験と底力を見せGⅠホースとなる舞台は整った。
人気的には3頭が抜けた存在になりそうだが、伏兵陣も唯一の長距離GⅠに的を絞ってタイトル奪取を狙っている。
天皇賞(春)4度目の挑戦で3度の2着実績を持つディープボンド、昨年の3着馬で長期休養明けを叩かれたシルヴァーソニック、71年ぶりの牝馬優勝を狙うサリエラ、AJCCを制しGⅠ初挑戦となるチャックネイト、着実に力を付け長距離重賞で連続好走中のワープスピード、日経新春杯の覇者で持久力抜群のブローザホーンも上位争いに期待できる実力馬である。
昨秋から4歳世代のレベルに疑問符が付く結果が続き、今回人気のクラシックホースも年上相手のレースで勝利していない。テーオーロイヤルも前走完勝の反動に不安が残り、上位人気3頭の牙城は高くないと判断したい。
馬場コンディションや京都コースへの適正を含めてプラス要素のあるブローザホーンに魅力を感じる。前走の阪神大賞典は人気を裏切り3着に敗れたが、敗因はハッキリしており逆襲に期待できる。
″確実に力を付けGⅠ獲りへ!″
3走前の京都大賞典は心房細動を発症し競争中止となってしまったが、昨年3月の潮来特別以来3着を外す事なく重賞でも好走を続けている。
以前は折り合いが難しく時折操縦不能に近い状態になりながら、函館記念では後方インでの我慢が続いたが、直線強襲しての3着とポテンシャルの高さはGⅠ級のものを持っている。
心房細動明けの日経新春杯では4歳世代のトップクラスを相手に完勝しており、対4歳世代でも優位な力量を示した。
舞台適正も十分なものを持ち、競争中止を除けば京都コースは2戦2勝で、舞台を問わず時計のかかる馬場での持久力戦では崩れ知らずである。初距離とはなるが420キロ台のマラソンランナータイプで、折り合いさえつけば持ち味を存分に発揮できるはずだ。
″前走からの上積みは大きい!″
前走の阪神大賞典は1番人気に推されながら3着に敗れてしまった。今回も対戦となるテーオーロイヤルに5馬身突き放されてしまったが、逆転できる要素は十分に存在している。
スタートから3コーナーまでの緩んだペースで折り合いを欠いてしまっていたのが、直線で伸び脚が止まってしまった原因である。またラスト5Fが全て11秒台と高速上りで勝ち馬より1キロ重い58キロが影響した。今回も58キロを背負うが4歳勢を含めて牡馬は同斤量となる点で相殺できる。
折り合い面の課題は解消されているとは言えないが、最大の敗因は 転厩初戦であったのが大きいと考えられる。日経新春杯勝利から2カ月足らずで、定年廃業となった美浦の中野厩舎から栗東の吉岡厩舎に転厩となった。環境や調整内容が替わり厩舎サイドも模索しながらの参戦となっていた。
今回は転厩2戦目で落ち着きを取り戻し、レースでの折り合いも比較的スムーズに付くだろう。この中間からハミを口当たりの柔らかいリングビットに変更し、最終追い切りには美浦から菅原明騎手が駆け付けて跨る予定だ。
前走で付けられた差は十分逆転できる要素があり、転厩2戦目となる今回は馬具を工夫するなど厩舎サイドの努力も変化を期待させる。菅原明騎手の意気込みも含めて、厩舎・騎手のGⅠ初制覇の場として注目したい。
なお、各馬の仕上がり状態は勝敗を分ける重要な要素となる。最終追い切り診断にも注目していただきたい。
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