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第77回 朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ)
~才能が揃う舞台で 完成度が差を生む~
皆さまこんにちは、管理人の田中です、さあ今週はいよいよ2歳マイル王決定戦
朝日杯フューチュリティステークスの幕開けです
ドラマ「ザ・ロイヤルファミリー」が描くのは
華やかな血筋とその裏で渦巻く人間模様
競馬の世界もまた同じ
表の主役がいれば その影で虎視眈々と機会を待つ存在がいる
今回はそんな立ち位置から一気に物語を動かしそうな一頭を深掘りします
■ 王道ではない血が描く 下剋上のシナリオ
カヴァレリッツォは誰もが一目で納得するロイヤル血統ではない
だが競馬の歴史を振り返れば
朝日杯は必ずしも血統エリートだけの舞台ではなかった
完成度と適性が噛み合った馬が
一気に主役へ躍り出るケースは数多い
この馬の血統構成はスピードと持続力のバランス型
早熟すぎず かといって奥手でもない
2歳暮れの今が一番怖いタイプだ
■ 実戦で光る レースセンスという“教育の差”
カヴァレリッツォの走りを見て感じるのは
競馬が分かっている馬だということ
スタート後の対応 位置取り 折り合い
すべてが自然体で破綻しない
これは調教だけで作れるものではない
まるで幼少期から英才教育を受けてきたかのような安定感
多頭数で流れが速くなりやすい朝日杯では
このレースセンスが最後にモノを言う
■ マイル適性は王座仕様 距離で覚醒するタイプ
1400では忙しく
1800では少し甘さが出る
カヴァレリッツォは1600で完成形に近づく
朝日杯という舞台設定そのものが
この馬の能力を最大限に引き出す
阪神外回りの長い直線で
ジワッと伸び続ける脚質も好相性
条件面は文句なしだ
■ 有力馬との比較で浮かぶカヴァレリッツォの立ち位置
・人気先行型との比較
スピード能力が前面に出るタイプは
一瞬の切れで見栄えはする
ただし朝日杯は道中の消耗が激しく
最後に脚が甘くなるケースも多い
その点カヴァレリッツォは
道中で無駄な力を使わず
直線まで脚を温存できる
安定感という意味では明らかにこちらが上
・良血エリート組との比較
血統背景だけで人気を集める馬は
完成度が足りない場合でも過剰評価されやすい
一方カヴァレリッツォは
派手さはなくとも現時点での走りが完成している
今走れるかどうか
その一点に絞れば差はむしろ縮まっている
・差し一辺倒タイプとの比較
末脚自慢は展開待ちになりがち
だがカヴァレリッツォは
好位からも 中団からも競馬ができる
展開に左右されにくい点は
GⅠでは何よりの強み
■ 総合評価 伏兵ではなく“静かな王位継承者”
世間の評価はまだ中堅どころ
だが条件 適性 完成度を冷静に見れば
ここで一気に主役へ躍り出ても何ら不思議はない
ドラマ「ザ・ロイヤルファミリー」が描くように
物語を動かすのは
必ずしも最初から王冠を被っている存在とは限らない
管理人の一言
朝日杯は能力比較のレースであると同時に
“次の物語”を見抜くレース
カヴァレリッツォは
今はまだ脇役の位置かもしれない
だがこの舞台で結果を出せば
一気に王家の系譜に名を刻む存在になる
今年の朝日杯
最もドラマを感じさせる一頭として
強く注目しています
