
■日本ダービー 回顧
世代最強馬決定戦!GⅠ日本ダービーが行われ、4番人気タスティエーラが勝利した!
3歳世代最強馬を決定する国内最大の競馬の祭典・日本ダービーは、晴天良馬場の絶好のコンディションで18頭がダービー馬の称号を懸けて熱い戦いを繰り広げた。
1冠目の皐月賞は中山小回りコースに加え、重馬場のコンディションとなり力を発揮できない馬も存在したが、東京2400mコースへの舞台替わりは現状の力関係がはっきりと現れる絶好の舞台である。
確固たる逃げ馬不在でスローペースが予測されていたが、展開のカギを握りそうなドゥラエレーデの落馬や、逃げ候補であったトップナイフの出遅れもあり、外からパクスオトマニカが単騎で大逃げ策を取ったが、ペースは上がらなかった。
スタートから2F目に10.7秒のラップを踏んでいるが、各馬のポジションが決まった1コーナーからは12秒台中盤から後半が続き、大きく離れた2番手以降には全く負荷のかからないペースとなっている。
残り800mからは11秒台後半が続く持続力戦となり、早めに踏んで押し切る競馬を得意とするタスティエーラには絶好の展開となった。鞍上のレーン騎手が得意とするパターンでもあり、乗り替わり馬はダービーを勝てないジンクスを、馬と鞍上のベストマッチが覆したと言って良い。
初年度産駒からダービー馬を輩出したサトノクラウンは、重馬場巧者でキレ勝負に弱いイメージがあり、産駒も舞台替わりはマイナスと評価していたが、キレ不足を補う驚異的な持続的な脚で踏ん張った。今年のセレクトセールでも産駒の評価が跳ね上がる価値あるダービー制覇となった。
2着のソールオリエンスは2冠を逃す惜敗となったが、コーナーワークでバランスを崩すなど成長途上の印象が残ったが、直線は良く差を詰めておりポテンシャル的には疑う余地はない。大きなクビ差で敗れたが現状では精一杯の力を発揮しており、将来性ではダービー馬を凌ぐ馬になりそうだ。
スタート直後にドゥラエレーデの落馬や、レース後にスキルヴィングが心不全を発症する後味の悪いレースとなったが、結果的には皐月賞の1・2着馬が世代トップの力を発揮した。
今年もトライアル覇者は不発に終わり、3歳春時点でレース間隔がない臨戦過程は厳しいと再認識させた。ハイレベルの世代とは言えない現状であるが、成長途上の馬も多く一夏越しての3冠目・菊花賞はさらなる混戦になりそうだ。
競馬リポートでは
・本命馬
・追い切り調教診断推奨馬
の2つを公開していたのでしっかりとこの2つのコンテンツについてレース終了後の回顧を行いたいと思います。
■推奨本命馬について
本命に推奨したシャザーンは9着に敗れた。タイム差は0.4秒と差のない走りはしたが、ワンパンチ足りない結果となった。
・爆発力を活かせない展開が全て!
過去走では先行して上り最速での圧勝や、最後方から直線一気の脚など爆発力に優れたタイプであり、東京コースの舞台設定は大きな魅力を感じていた。ゆったり走れる距離延長戦も魅力で、実績で劣る分を十分カバーできる舞台設定での一発に期待した。
好スタートから前半は中団を追走し、絶好のポジションで進めたが、折り合いを意識しすぎてか徐々に位置取りを下げる形となってしまった。
早仕掛けの馬も存在せず直線を向いてからの勝負になってしまったのは痛かった。過半数の馬が33秒台で上がるラスト3F戦で、あの位置からは届かなくて当然である。
自身も33.2秒と上位の上り3Fをマークしているが、前を行く各馬も速い上がりをマークしており上位争いには加われずに終わってしまった。
・消極的なレース運びと道中の不利!
上位人気に推されていた各馬は、GⅠで絶大な結果を残す名手が騎乗していた。シャザーンの鞍上岩田望騎手も平場戦ではトップクラスの成績は残しているが、GⅠでは全く結果を残せていないのは事実である。
ペースが遅く思い切った騎乗が必須で、8着に敗れた武豊騎手でさえ「ペースが流れていないのはわかっていたが、早めに仕掛ける勇気が足りなかった」と振り返っている。ダービーキングの仕掛けよりも消極的な仕掛けでは、厳しい戦いを強いられたのも仕方ないだろう。
落馬しカラ馬になったドゥラエレーデに蓋をされる不利もあったが、道中で下げていく消極的なレース運びが不利を招いたとも言える。カラ馬に進路を塞がれる不利は大きかったが、脚を余したのは勿体ない結果であった。
レース後に岩田望騎手は力差は感じないと語っていたが、若手らしい積極的な騎乗で活路を見い出して欲しかった。GⅠ騎手になるには父・岩田康騎手のようなファンを魅了する強引な手綱捌きもある程度必要である。
世代トップクラスの能力を秘めるシャザーン、将来のリーディング候補・岩田望騎手の今後の成長に期待したい。
■調教診断からの推奨馬について
最終追い切り最上位評価をしたメタルスピードは12着に終わった。
スプリングSからレースごとに追い切りの動きが良化し、確実に成長曲線を描き続ける動きを見せていて注目していたが、メンタル面で他馬に劣っていた印象であった。
スタンド前発走でテンションが上がり落ち着いたレース運びが出来なかった。向こう正面までかかり通しで、前の馬に接触しそうになり躓く不利もあった。行きたがりいつもより前目の位置取りになった事で、直線まで脚を残せずに大敗する結果となった。
最終追い切り評価もう1頭のS評価であったタスティエーラが勝利した!
レーン騎手が3週続けて追い切りに跨るなど意欲的な調整は前走以上の状態に映っていた。乗り替わりであったが、堀厩舎の必勝パターンである外国人騎手へのチェンジが好結果を生み出している。
堀厩舎といえばNFしがらきが通常の外厩先であるが、この中間は輸送距離の短いNF天栄に初めて短期放牧に出された。馬の負担を最小限に抑えた判断が、ダービー馬へ導いたとも言える。厳しいローテーションではあったが、絶好調仕上げ+絶好のレース運びでの戴冠となった。
今週はマイル王の称号を懸けた大一番!GⅠ・安田記念が行われます。マイル路線のトップクラスが勢揃いし、中距離GⅠの覇者ジャックドールの参戦もあり、最強マイラー決定戦に相応しい超豪華メンバーとなっています。
今週も注目の1頭と追切診断を参考にしていただけたら幸いです。
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