
■チャンピオンズカップ 回顧
ダート最強馬決定戦!GⅠチャンピオンズカップが行われ、1番人気に推されたレモンポップが勝利した!
晴天が続いた中京競馬場のダートコースは含水率が低く、パワーを要するタフな馬場となり、真のダートチャンピオン決定戦に相応しいコンディションでの開催となった。
過去にダートGⅠを制したタフネスな強豪が揃い、若く成長力でGⅠの舞台に上がってきた新勢力がどこまで通用するかに注目が集まり、今後のダート戦線を占う意味でも非常に興味深い一戦であった。
レースは大外枠からレモンポップが素晴らしいスタートを決め、果敢に先頭に立つ積極的なレース運びとなる。2F目で11.0秒のラップを踏み1コーナーまでに単騎先頭に立った事で、他馬は控える選択をしマイペースでの逃げに持ち込む。
中盤も緩むことのないラップ推移で、後方から早仕掛けで先団を狙う馬も存在せず、余力を持って直線に向かえた事が圧勝劇に繋がった。ラスト3Fを12.6-12.1-12.6秒と直線で再加速するラップも素晴らしく、後続を完封する逃走で人気に応えて見せた。
初のコーナー4つのレースでの距離延長戦に加え、中京開催となった14年以降一度も馬券内に入っていなかった8枠から勝利している点でもスピードが他馬を大きく上回っていたと判断できる結果である。2月のフェブラリーSに続き史上4頭目の同一年JRAダートGⅠ完全制覇を飾り、課題を全て払拭する走りで真のダート王に輝いたと言える。今後はダート交流GⅠの主流である2000m戦への挑戦も視野に入れ、ダート最強馬ロードを歩むかが注目される。
2着のウィルソンテソーロが波乱を演出する立役者となった。JRA重賞は未出走で力関係が劣るとの印象で12番人気の低評価であったが、地方交流重賞を3連勝し、前走のJBCクラシックでも今回出走の有力馬に大差ないレースをしており、人気の盲点になっていた。外を回ると厳しい舞台で直線まで内々で我慢させ、直線外に出す原優騎手の末脚に懸けた好騎乗が、直線での爆発力を生んで素晴らしい結果を残した。
3着のドゥラエレーデも9番人気の低評価を覆す好走で高配当を演出した。2歳時にはホープフルSでGⅠを制した能力の持ち主ではあるが、近走強敵相手の芝レースでは結果が出ていなかった。しかしUAダービーでデルマソトガケの2着となった実績のあるダート戦で適正を示す激走を見せた。2番手追走からGⅠ実績馬に交わされる事ことなく踏ん張った走りは評価できる。まだ3歳と成長の余地を十分に残しており、今後の走りに大きな期待を抱かせる。
デビュー5連勝で人気に推されたセラフィックコールは臨戦過程と左回り+外を回ると厳しいコース設定が原因で大敗に終わったが、ダート界を引っ張ってきた6歳勢に替わり新興勢力が台頭した結果は、世代交代を思わせる一戦となった。
来年からダート路線の改革が行われることもあり、海外でも通用し始めレベルが一気に上がったと思わせるダート馬達の今後の活躍に注目である。日本では芝戦が主流で注目度の低いダート戦であるが、レモンポップを筆頭にダート界にも注目を集めるスター誕生に期待したい。
競馬リポートでは
・本命馬
・追い切り調教診断推奨馬
の2つを公開していたのでしっかりとこの2つのコンテンツについてレース終了後の回顧を行いたいと思います。
■推奨本命馬について
本命に推奨したハギノアレグリアスは6着に終わった。
・道中の位置取りは完璧であったが…
スタートを五分に出て好ポジションをキープし、中団をポツンと追走し揉まれることなく進めた道中の走りは絶好であった。
やや外目の追走であったが、前や外に馬がおらず自由に動ける位置取りは完璧で、そのまま直線まで我慢させれば確かな末脚を発揮できそうな手応えでもあったが…。
外を回ると厳しいコース設定は明らかで、現に4コーナーで外を追い上げた馬達は全て馬群に沈んでいる。4コーナーまでは仕掛けを我慢し直線で脚を使えれば馬券内は確実と思わせたが、GⅠ初制覇を意識し過ぎたのか鞍上の岩田望騎手は4コーナー手前から外を追い上げる仕掛けを選択した。
・不利もあったが仕掛けが早かったか!
勝ちに行く競馬を試みるのは素晴らしいチャレンジではあるが、やはり大外を追い上げるのは厳しかった。スタミナもあるタイプで脚を余らせない早仕掛けは悪くないが、大外に持ち出したのは残念でならない。
直線に向き先に仕掛けたクラウンプライドと併せ馬で追い上げを開始したが、接触する不利も重なり上位に迫る脚は見られなかった。
外から素晴らしい脚で差してきたウィルソンテソーロは、4コーナーでも内で我慢し直線に向いてから外に出していた。残り100mで並ぶ間もなく交わされ一気に突き放されてしまい、直線まで脚を残していた2着馬との差は歴然であった。
中間の気配も上々で上位争いに期待したが、大きな見せ場もなく敗れてしまった。現状の能力は出し切った印象で力負けの雰囲気もあるが、コース設定よりも馬の力を出し切る走りを優先した結果とも言える。
休養期間が長かったとは言え明け7歳となる今後に大きな成長は期待できない。脚元を確認しながらの坂路オンリー調整ではGⅠの舞台では厳しく、コース追いを取り入れる事で上積みに期待するしかなさそうだ。今後の追い切り内容に注目していきたい馬である。
■調教診断からの推奨馬について
最終追い切り最上位評価をしたアイコンテーラーは14着に終わった。
中3週ながら中間は意欲的に攻められ、動きからも上積みを感じさせていた。牡馬強豪相手に太刀打ちできるか注目したが、スタート直後に外からレモンポップに被され初めて砂を被った事で前進気勢を失った。
ゲート内でも立ち上がるなどややテンションが高かった事も敗因に挙げられる。モレイラ騎手が跨り前半から強い負荷を掛けた最終追い切りが裏目に出た結果とも言える。
勝利したレモンポップは距離とコース設定を意識した調整が目立っていた。長めからの追い切りを続け、2週続けてスタンド前からスタートし4つのコーナーを走らせる追い切り内容が、レースでも十分に効果をもたらした。
最終追い切りで正直素晴らしい走りを披露した馬は存在しなかった。押し出される形でS評価をした2頭だが、実績馬達には勢いが感じられずやや衰えさえ感じていた。過去の実績に捕らわれず現状の勢いを重視する事もポイントになると感じさせた一戦であった。
今週は来年の牝馬クラシックを占う意味でも重要な一戦となる阪神ジュベナイルフィリーズに注目します。主役扱いが確実だったチェルヴィニアが脚部不安で回避し、一気に混戦ムードとなっています。能力比較の難しい2歳戦も人気薄が予想される隠れた実力馬を推奨する予定です!
今週も注目の1頭と追切診断を参考にしていただけたら幸いです。
☆G1チャンピオンズC46万獲得☆
やはり一波乱あったダート最強馬決定戦チャンピオンズC!
レモンポップは逃げ切り優勝、しかし2人気セラフィックコール・3人気クラウンプライドが2桁着順で総崩れ、12人気ウィルソンテソーロ、9人気ドゥラエレーデの激走を見抜き3連複46万馬券的中!
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