勝利は半妹のスマイルオンミーに譲ったが、ロスある競馬で４着と見所があった。デビューから８戦は短距離戦を使い、今回は初の1800ｍ参戦で５番人気と評価は低かった。ややズブさが出始めた事で中距離戦への出走であったが、スタートで軽く促すと１コーナーでは内の３番手をキープ。しかし前の馬に乗りかかりそうな程折り合いを欠き、ペースが上がった３コーナーで再び促すと、加速したがまた前が詰まってしまう。直線も最内の狭いところから伸びかけたが、前半のロスが響き僅差の４着に敗れてしまった。前半から超スローペースで流れた結果、折り合いを欠いたが再加速する脚を見せていた。少頭数のダート戦でメンバーレベルは低かったが、１勝クラスでも差のないレースを続けており、順調に使う事ができればチャンスは来るだろう。

１０番人気ながら４着に好走し、レース内容も見所十分であった。前半からペースが流れ、直線ではフィアスプライドの鋭く突き抜ける脚が目立ち、差し馬が上位を独占したが、先行してラストまでしっかりした走りを見せた。先行勢は４コーナーで騎手の手が激しく動く厳しい流れであったが、馬群の５番手を素晴らしい手応えで回り、馬群をこじ開けたが急坂で外に寄れてしまい惜しいレースとなった。関東馬ながら1400ｍ戦に拘り、中京・阪神・新潟への遠征競馬を続けていたが、中山マイルで高いパフォーマンスを見せた価値は大きい。次走は東京1400ｍ戦が目標となるだろうが、距離短縮で得意の舞台となれば絶好の狙い目になる。

７歳になり今春は２桁着順が続いていたが、近２走は人気薄ながら馬券内の好走で復活の兆しが見えていた。近２走はやや相手に恵まれた印象があり、今回は強敵相手で厳しい戦いと思われたが、５着に善戦し力のある所を見せた。前半から緩急あるペースで難しい流れになったが、後方で脚を溜め直線は馬群を割って上位に迫る脚を見せたがラストは止まってしまった。中間はやや追い切り本数が不足気味で、本調子にはなかった結果だろう。これで近３走は東京・小倉・中京とコースを問わず好走を続けており、高齢となったがまだまだ活躍が期待できる存在だ。次走得意の東京2100ｍ戦に参戦してくれば好勝負必至である。鞍上が毎回変わる点は不満だが、状態アップが見込める次走で久しぶりの勝利に期待したい。

ＧⅠの舞台で素晴らしい走りを披露し、高いポテンシャルを見せた。中団前の馬群で折り合い、直線は馬群を捌いて勝ち馬を猛追したが２着に惜敗した。勝ったジャンダルムは全てが上手くいった印象であるが、経験値で劣る３歳馬離れしたレース内容は、今後の期待を抱かせる走りであった。短距離戦に絞ってからの躍進は素晴らしく、中間も２週続けて一杯に追われ成長が著しい。位置取りに拘らずラスト上り上位の末脚を繰り出せるのは大きな強みだ。初の中山コースでも高いパフォーマンスを見せ、欠点らしいものは見当たらない。まだ成長に期待ができ、今後のスプリント路線で主役を張れる逸材である。ブランド力に欠けていて、人気になりにくい点も妙味十分であり、短距離の重賞路線で追い続けたい馬てある。

2000ｍのメイクデビュー戦に良血馬が揃い、５着に敗れたが大きな不利がありながらも善戦した。成長途上の馬体で追い切りでも強い負荷がかけられず、９番人気と低評価であったが、レースでは楽に先団を追走し、ペースの上がった４コーナー手前でも外から進出しそうな勢いであった。しかしコーナーリングで内から弾き飛ばされ、大きく後退してしまった。勢いの付いたところでの不利は厳しく、大敗してもおかしくなかったが、大外から再度加速しラストまでしっかり伸びていた。ラスト11.8-11.2-11.9秒のレースラップで、この大きな不利は致命的であったのは間違いない。小柄な牝馬で芝で一変した走りを見せ、スムーズなレースが出来ていれば上位争いに持ち込めただろう。人気薄が期待できる次走は大きく狙ってみたい馬である。

期待の３歳馬が余裕の走りで圧勝し、２勝クラスを卒業した。デビュー戦を快勝し、その後の２戦でも現３歳ダート路線のトップクラスと好勝負を演じたが、４戦目でスタート直後に落馬した影響で、半年近くの休養を余儀なくされ出世を阻まれていた。休養明けの１勝クラスを勝利し、３歳限定のオープン端午Ｓでも差のないレースでリメイクの４着と世代トップクラスの実力の持ち主である。今回の４馬身差圧勝は古馬混合２勝クラスでは力の違いを見せ付けた結果と言える。先行馬に苦しい流れであったが、３番手外を絶好の手応えで進み、直線抜け出す時には加速ラップを踏んでいる。ゴール前は流したため失速ラップであるが、余裕を感じる走りであった。血統的にダート色が強いが、芝スタートで見せたスピードは芝のレースでも面白いだろう。３勝クラスでも力量で優り、アッサリ卒業して重賞路線を歩んで欲しい逸材である。