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★フライウィズミー
10月8日・東京5レース 2歳新馬 芝1600m
秋開催初日の1600m新馬戦にフルゲート18頭が揃い、10番人気ではあったが、5着に健闘したこの馬を次走で注目したい。前半は緩めのペースでラスト3F勝負となり、先行馬が速い上がりで上位を独占したが、不利がありながら直線では良い脚を使って追い上げた。後方から折り合い専念といった運びで、3コーナーでは前の馬に乗りかかりそうになり、最後方近くまで下がってしまう。やや気性面に課題が残る追走であったが、直線入口での手応えは抜群で、展開有利に運んだ上位4頭には離されたが、11.2-11.2-11.5秒のレースラップを、後方から唯一追い上げた内容は評価したい。小柄な牝馬で追い切り本数は多いが、負荷をかけた内容が少なく、レースを経験した次走での上積みにも期待できる。
★ミッキーカプチーノ
10月9日・東京5レース 2歳新馬 芝2000m
ディアドラの弟など高額取引馬が多数出走し、大注目の新馬戦であったが好内容で快勝した。最内枠からスタートを決め先行集団の内々で脚を溜める。デビュー戦で揉まれるレースとなったが、折り合いもスムーズに余裕の追走であった。中盤が緩みラスト3F勝負となったが、展開有利に逃げた断然人気のフリームファクシを捕え、ラスト3Fが11.4-11.3-11.3秒と速く、この馬は加速してゴールしていると推測できる。着差はクビ差と小さかったがまだ余裕も感じたゴール前であった。4着以下を5馬身突き放しており、上位3頭は能力が抜けていた結果となった。メンバーレベルの高い2000mのデビュー戦で揉まれる競馬を経験しての勝利は大きく、まだ上を目指せる逸材である。血統面や厩舎、馬主にもブランド力もあり、クラシック路線でも注目したい。
★ノースブリッジ
10月9日・東京11レース 毎日王冠(GⅡ) 3歳以上オープン 芝1800m
出遅れが響き5着に敗れたが、過去走からは一変した走りを見せ、今後に期待のできる内容であった。これまでの戦績はスムーズに先行できた時は勝利し、出遅れなどで先行できないと2桁着順という極端な馬であった。一線級相手のレースで出遅れは致命的であったが、最内で揉まれながらも直線は脚を伸ばし、0.4秒差なら大善戦と言って良い。大敗パターンでの好走は今までになく、長い在厩調整と岩田康騎手の教育の成果が出てきていると捉えたい。また時計のかかる馬場で上り時計を要するレースを得意としていたが、レコード決着の高速上りに対応できた点も評価したい。出遅れた事で違った面を引き出せた事は今後に活きるだろう。今後の動向に注目したい1頭である。
★トウシンマカオ
10月9日・阪神11レース オパールステークス(L) 3歳以上オープン 芝1200m
前走キーンランドカップ出走時にも取り上げたが、今回も好内容のレースを見せ快勝した。前走は放牧明けで、ペース的にも不利な中での好走であったが、今回は能力の違いを見せ付ける素晴らしい走りを披露した。再度の大外枠で開幕週馬場は不利と思われたが、前を行く実績馬サンライズオネストを、直線一気の末脚で差し切った内容は評価できる。血統や気性からマイルは長く、1200m2戦目で短距離適性を十分に示したと言える。時計のかかる札幌コースと速い時計で急坂のある阪神コース、2戦続けて好内容を見せており好走条件は問わないタイプだ。以前の先行タイプから末脚を活かせる馬に変身し、結果を残した点は大きな財産となるだろう。まだ3歳で追い切り過程からも成長が見え、短距離重賞路線を賑わせる存在になるのは間違いない。
★ギルデッドミラー
10月10日・東京11レース グリーンチャンネルカップ(L) 3歳以上オープン ダート1600m
春のクラシック路線を歩んだデシエルトがダートに戻り圧勝したが、2着のこの馬を評価したい。3歳時はNHKマイルカップ3着があり、古馬になってからも重賞路線で好走していたが、前走の初ダート戦を快勝し続けてダートを使ってきた。牝馬で55キロを背負い、距離延長の関東遠征で砂を被る恐れが大きい内枠からの出走と不安材料が多かった。しかし内々で脚を溜め直線は上り最速でデシエルトに唯一迫った。軽いダートが向いたが、不安材料を一掃する快走であったと言って良い。良馬場の重たいダートの経験がなく、ダートで一変したと言うのは早計だが、パワフルな馬体とダート路線で好結果を残す松永幹厩舎なら克服も可能である。次走で芝に戻る可能性もあるが、マイル戦ならば条件を問わず狙ってみたい。
★ヒンドゥタイムズ
10月10日・阪神11レース 京都大賞典(GⅡ) 3歳以上オープン 芝2400m
2000mに拘った過去走で好結果を残してきたが、重賞ではイマイチな内容であったが、初の2400m戦で好内容の4着に善戦した。折り合い面に不安があり、距離延長に課題があった馬だが、2400mでも好内容のレースを見せた。去勢効果で折り合いがスムーズになり、高いポテンシャルを安定して発揮できるようなったのが、2走続けて重賞で好走した要因と言える。今回も中団で折り合い、直線早めに抜け出したがラストは3頭に交わされてしまった。しかし11.9-11.3-10.9秒とレースラップが上がった3コーナー過ぎから、大外を進出して先頭に立ったものでラストの失速は仕方ないと言える。団野騎手も手応えが良すぎたための早仕掛けだったと思える。脚の使い所が悪かったとはいえ、距離延長に対応しての好内容は評価できる。距離短縮戦となりそうな次走は大きく狙ってみたい馬である。

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