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★イワクニ
5月7日・東京4レース 3歳未勝利 芝1600m
大混戦のゴール前でクビ差及ばずの2着と惜しい競馬であった。しかしレース内容は勝ち馬を上回るものであったと言える。勝ち馬は内ラチ沿いをビッタリ先行した馬で、3着馬も先行していた馬での決着であった。そんな中、18頭立ての大外18番枠から中段の外々を追走し、猛追したレース振りは見所十分であった。前半から極端に緩む箇所のないペースとなり、ラストも11.5-11.4-11.9でレースレベルも低くない。3走前にダートを使ってからレース振りに心境が見え、差す競馬が身に付いてきた印象が強い。速い上がりも使え、ハービンジャー産駒でパワーも兼備しているので、馬場を問わず次走は確勝の評価が出来る1頭である。折り合いを欠きながら後方から猛追して4着のテールデトワールも次走は期待が持てる。
★キングズパレス
5月7日・東京11レース プリンシパルステークス(L) 3歳オープン 芝2000m
2着でダービーの出走権奪取には失敗したが、レース内容には能力の高さを感じるものがある。未勝利脱出に時間を要し、1勝馬ながらトライアルに参戦してきた。未勝利戦は展開のアヤで惜しいレースが続いていたが、能力の片鱗は十分に見せていた。兄姉にリバティハイツやランドオブリバティの名があるように、距離的にはマイルまでの印象もあったが、2000メートルでも凄脚を発揮したのは能力の高さだろう。ラスト4Fが11.9-11.2-11.7-11.9のラップで追い込むのは厳しいが、唯一大外から猛追し半馬身差まで詰めていた。ラストはやや勢いが止まった気もするので、やはりマイルくらいの距離に適正を感じる。レベルが高くないメンバー構成であったが、不向きな展開と距離適性を考えると今後に期待が出来る馬と言える。距離短縮で挑めば重賞でも面白い存在になりそうだ。
★ドラミモン
5月7日・新潟8レース 4歳以上1勝クラス 芝1800m
ローカルコースでは常に上がり最速をマークし、大外一気が板に付いてきている。今回も先行有利の流れで、上位を先行馬が占めたが、上り33.3と他馬よりも0.5以上速い上がりで勝ち馬に迫った。中盤が緩んだ流れで、ラスト11.2-10.7-12.1と新潟らしい10秒台突入の残り2F目で、ゴール前先行馬が失速ラップとなったところを強襲している。今まで上位争いをしていたレースでは、ラスト2Fで失速ラップとなる流れが多かったが、今回のラップ構成での微差3着は評価したい。後方で脚を溜め、直線追い出しを我慢し一気に差すレースで、流れに関係なく強襲できるのが証明された一戦であった。次走も好勝負必至だろう。
★サイヤダンサー
5月7日・新潟10レース 大日岳特別 4歳以上2勝クラス 芝1200m
以前はダートで2勝を上げ結果を残していたが、2勝クラスに上がってからは足踏み状態が続いていた。3走前にデビュー戦以来となる芝に参戦し、やや距離が長かったため5着に敗れたが、内容は悪くなかった。2走前に結果の出ていた1200mに距離短縮し、中山コースで先行決着レースを中団から上がり最速で4着と好走した。今回は新潟芝1200mと中山コースとは異なる条件であったが、今度は前傾ラップを2番手で先行し、差し馬に先着を許したが10番人気ながら2着に踏ん張った。祖母にロジータを持ち、ベーカバド産駒ということでダート戦を使われてきたが、ここ3戦の芝レースでの内容から芝短距離適性かあるようだ。先行決着レースを差して、差し有利な展開で先行して連続好走と2勝クラスでも十分通用する結果を残した。次走も展開を問わず好走は間違いなく、少しでも展開が向けば勝利も可能だ。
★ヴェローナシチー
5月7日・中京11レース 京都新聞杯 3歳オープン 芝2200m
デビュー以来3着を外しておらず、重賞の京成杯やリステッド競争でも上位争いをしていて、今回も力量上位の存在であった。7番人気と評価は低かったが、レース内容は素晴らしく、力のあるところを見せた一戦であったのは間違いない。1000m通過58.2と流れたペースで後方2番手を進み、11.8-11.8-11.7とピッチが上がったところで、大外から仕掛けた。この区間11秒台前半の脚を使っているのではないかと思われる。4コーナーで先頭集団に並び、外から一旦先頭に躍り出たが、ラストは脚を溜めていた馬に差されてしまった。やや速いペースを後方から早めの仕掛けで、先行馬を潰しての2着であった。レース内容は勝ち馬に優るものであろう。ペースや展開を問わず常に上位争いが出来る能力はかなりのものだ。一戦ごとにレース内容が良化していて、まだまだ成長が期待出来る。今後の重賞戦線で注目したい1頭である。
★パーティーベル
5月8日・東京5レース 3歳1勝クラス ダート1600m
未勝利戦は小倉の小回りコースで先行して8馬身差の圧勝をし、続く1勝クラスでも早めに動いて2着と先行して高い能力を発揮していた。今回は初の関東遠征での距離短縮と条件的には厳しいものであり、8着に敗れてしまった。着順だけを見ると次回は買えないとなってしまうだろうが、大きな不利があってのもので悲観することはなく、むしろ次回に期待できるものである。距離短縮であったため道中は後方の追走となったが、直線で最内を突き素晴らしい伸びで先行馬群を捕える勢いであった。しかし残り100mで前が塞がり、ブレーキをかけゴールまで追えずの敗戦であった。大きな不利がなければ上位争いは間違いなかったであろう。小回りコースで強さを見せ、今回は後方から鋭い脚を披露した。異なる条件や展開で能力の高さを見せている。8着という結果から次回は人気が落ち絶好の狙い目となる。スムーズなレースさえ出来れば上位争いは確実だ。
★ウインシャーロット
5月8日・東京9レース 湘南ステークス 4歳以上3勝クラス 芝1600m
1200mのデビュー戦4着後は、主にマイル戦で10戦続けて3着以内に好走し、常に持てる能力を発揮して崩れることを知らない。逃げ・先行でコースやペースを問わず結果を出し続ける高い能力の持ち主である。今回のレースでも逃げてスタートから11秒台前半~中盤のラップを踏み、ラストはジャスティンカフェの素晴らしいキレに屈して2着に惜敗したが、先行馬はほぼ2桁着順という展開で、唯一上位に踏ん張っていた。上位に来た差し馬よりも、1秒以上上がりが遅いのに2着に粘る点で、先行馬には苦しい展開であったのがわかる。スパッと切れる馬に足元を救われることもあるが、3勝クラスのマイル路線で能力は間違いなく最上位クラスの存在で、オープンクラス入りは時間の問題といえる。またハイラップを先行しての好走なので、重賞でも上位争いが出来る可能性が高い。先々まで注目出来る1頭である。

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