★ヤマニンサンバ
6月1日・京都11レース 鳴尾記念(GⅢ) 3歳以上オープン 芝2000m
久しぶりの実戦で6番人気の評価ながら好内容の4着と、着実に力を付けている印象で今後の重賞路線に期待させる走りであった。一昨年の春に条件クラスを連勝しオープンに昇格したが、その後は勝ち星には恵まれていない。しかし4走前から3戦連続での3着と今回の走りは評価できる内容である。近走はスタート難が見られたが、今回は無難に出て軽く促されながら馬群の後ろに取り付く。道中は中団後方の内めでじっくりと脚を溜め、4コーナーで外に出すタイミングを計っていたが、外の馬に塞がれて仕掛けが遅れてしまう。直線の短い内回りコースでは厳しい展開も、残り200mから一気に伸びて0.2秒差まで猛追している。ラスト3Fが11.4-11.6-11.4秒と速く、直線早めにスパートした重賞上位組の1・2着馬には及ばなかったが、展開有利に運んだ3着馬にはアタマ差まで追い上げ、ゴール前の脚は際立っていた。今回は骨瘤明けで半年ぶりの実戦ながら好内容の走りを見せ、近5走では新潟・阪神・京都外・内回りを走り全て0.5秒差で上り3位以内をマークしている。舞台設定を問わず差し脚を伸ばせるポテンシャルは、今後の重賞でも好勝負する可能性を秘めており、人気薄であれば積極的に狙ってみたい存在だ。
★クライスレリアーナ
6月2日・東京5レース 2歳新馬 芝1600m
先週から始まったメイクデビュー2歳戦。東西土日の勝ち馬は共に好素材であったが、敗れた馬の中から次走での勝利に期待できる新種牡馬サートゥルナーリア産駒のこの馬を取り上げる。高評判馬は不在も中間の追い切りで好時計をマークしているタイプが揃っていた。結果的には上位3頭が4着以下を引き離していて、力量的に抜けていた印象である。東京マイル戦の新馬戦らしく道中はゆったりと流れ、ラスト3Fだけの競馬となりゴール前の2Fは11.0-10.9秒の超高速上りとなった。結果3着に敗れたが1・2着馬は内々を回り直線もスムーズに進路が空き有利に働いたが、この馬はスタートから馬群の真ん中に包まれ通しで、デビュー戦から厳しい戦いを強いられてしまう。直線は外に出し残り300m辺りから一気に脚を伸ばし前を行く2頭に迫ったが、2着馬が馬体を併せてきてやや怯んだ雰囲気で伸び脚が一緒になってしまった。まだ線が細く後肢に力が付き切っていないが、素晴らしい加速力は目を惹いた。やや重の馬場や馬群など次走に繋がる経験をしており、良馬場ならさらにキレる脚を披露してくれそうだ。次走は確勝級の評価としたい。
★ジオグリフ
6月2日・東京11レース 安田記念(GⅠ) 3歳以上オープン 芝1600m
12番人気の低評価であったが6着に好走し、近走復調気配を感じさせる走りからも今後に注目してみたい馬である。一昨年の皐月賞以来勝利から遠ざかり、ダート戦に参戦するなど試行錯誤が続いていたが、ベスト条件に戻った3走前の中山記念で復調を見せ、前走大阪杯でも0.3秒差の5着と好パフォーマンスが戻っていた。今回は東京マイルコースとベストとは言えない舞台であったが、0.5秒差の6着なら評価できるものである。やや忙しい距離のためスタートから出していき、4番手を確保し道中の手応えも良く直線抜けてきそうな気配を感じさせた。しかし前を走るウインカーネリアンや下がってきたドーブネ、外にはフィアスプライドが粘っていてスムーズな追い出しが出来なかった。仕掛けが遅れていた間に勝ち馬が抜け出し、勢いの付いた差し馬勢に先を越されたのが致命的で、ゴール前ようやく進路を確保したが時すでに遅しといった印象であった。しかし以前の低迷から完全に立ち直った雰囲気で、中山などの小回りコースで持続力勝負になれば、相手次第でチャンスは十分にありそうだ。
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