★ペイシャフェスタ
6月18日・東京10レース 相模湖特別 3歳以上2勝クラス 芝1400m
近走は先行して粘るが、掲示板までというレースが続いていた。今回はデビューから手綱をとっていた武士沢騎手から、石橋脩騎手に乗り替わる起爆剤が功を奏し、強烈な末脚で勝利を飾った。過去走でも差しに構えて、展開不利ながら上位に食い込んでいた馬で、近走の先行策では特性を発揮できていなかったと思える。後半のレースラップが11.4-11.3-11.4-12.0と決して差し馬有利の流れではなく、先行勢が残る展開であったが、ラップの速い区間で差を詰めており、やはり差して良さが出たと言って良い。後方に構えた際の爆発力はクラスが上がっても、通用するであろう。小回りも苦にしない一瞬の脚を持っており、夏のローカル開催でも穴馬として注目したい1頭である。
★リヤンドメテオール
6月18日・阪神5レース 2歳新馬 芝1600m
スローペースの上り勝負で先行決着となったが、後方から3着馬にハナ差まで迫った末脚は見所十分であった。新馬戦で川田騎手騎乗であったが、追い切りでも川田騎手が乗る事がなく、動きにも良化途上の感が残っていて、7番人気と評価が低かった。レースでは行き脚が悪く後方で馬群に揉まれる形となり、直線でも狭いところに入りスムーズなレースとは言えない中で、ラスト差を詰めていた。次走は馬の状態も上がってくると予想でき、馬群に揉まれた経験も活きるだろう。ローカル向きとは言えないが、上位争いは必至である。
★ウインカーネリアン
6月18日・阪神11レース 米子ステークス 3歳以上オープン(L) 芝1600m
1番人気に応え、リステッド競争連勝を決めた。スタートから余裕たっぷりに3番手を追走し、直線に向いてからも手応えには余裕があった。残り1000mのラップが11.8-11.6-11.6-11.2-12.2と、ラスト1秒失速する先行勢には苦しい展開であったが、差し・追込馬の強襲を抑えた内容は素晴らしい。先頭に立つのが早く、ラストラップが落ちてしまったが、道中のラップから当然と言える。特にラスト2F目の先頭に立った箇所での11.2秒は素晴らしいものである。次走は重賞になるであろうが、先行しても一瞬の脚が使えるので、小回り向きとも言え、コース条件を問わず好走は必至だ。
★タイセイディバイン
6月19日・東京11レース ユニコーンステークス(GⅢ) 3歳オープン ダート1600m
今年に入り5戦を消化し、関東への再遠征での初ダート参戦と条件は厳しかったが、大健闘の5着であった。芝でのレースぶりや、追い切りからダートは問題ないと見ていたが、予想以上の走りであった。ペースが流れラストは後続馬に吸収されてしまったが、直線で敢然と先頭に立つと勝ち馬から1馬身差に粘ってみせた。レース内容は勝ち馬と遜色ないものであり、能力の高さは間違いないものである。追い切りでも上昇を感じさせる動きであり、使い詰めの遠征競馬でも、実力を発揮できる実にタフな馬だ。今後はどのような路線を選択するかわからないが、マイルの距離までであれば、馬場に関わらず注目していきたい。
★エクロジャイト
6月19日・阪神5レース 2歳新馬 ダート1200m
短距離ダート戦特有の前傾ラップであったが、先行馬が上位を独占する中、後方から素晴らしい末脚で3着となった。スタートから出足が付かず、道中は余裕ない走りであったが、直線大外から他馬より1秒近い速い上がりを繰り出し、ラスト200mだけで7馬身ほど差を詰めてのゴールであった。ラスト失速しているラップであるが、この馬は加速ラップを踏んでいると予測できる。血統と厩舎から短距離戦がベストであるが、走りからはもう少し距離が延び延びても問題ないであろう。2戦目でもう少し行き脚が付けば、勝利に近い存在と言える。
★ミスフィガロ
6月19日・阪神9レース 三木特別 3歳以上2勝クラス 芝1800m
先週の阪神競馬場の馬場は、とにかく内の先行馬が有利であった。このレースも先行馬3頭が直線で抜け出し、後続馬に出番はないかと思われたが、大外から1頭違う脚で豪快に差し込んできた。中盤から11秒台後半が続く持続戦であり、大外強襲は馬場を考えても相当厳しいものである。ここ3走は展開不利ながら、後方から鋭い脚で馬券内は確保している。2勝クラスではトップクラスの馬と言え、多少展開利があればクラス卒業は近いはずだ。脚質的にローカルの小回りは不向きであるが、能力の違いで克服して欲しい。次走も人気に推されるのは間違いないが、馬券内は外さないであろう。
★サンライズフォルス
6月19日・函館5レース 2歳新馬 芝1200m
スタートは良かったが、二の脚が付かず最後方を追走し、道中も追っ付け通しで、3コーナーでは先頭から15馬身程置かれていただろう。徐々に差を詰め直線は大外に持ち出したが、やや伸びを欠いているように思えた。しかし、ラスト100mでエンジンがかかると一気に伸びて3着を確保した。レースラップがラスト11.8-11.3-11.4で、後方からの追い込みは至難の業である。ただ1頭上り33秒台を記録し、他馬を0.8秒以上上回った。まだ馬体が緩く映り仕上がり途上であったため、前進気鋭に欠けていたが、素質を感じる走りであった。次走は行き脚もマシになり、ゴール前突き抜けて不思議ない馬である。