
★フィールシンパシー
12月14日・中山11レース ターコイズステークス(GⅢ) 3歳以上牝馬オープン 芝1600m
4番人気に推されながら7着に敗れたが、直線での進路取りに失敗したもので惜しい競馬となっている。昨年暮れの同レースがオープン昇格初戦で2着に好走し、その後は牝馬限定重賞を使われて好凡走の激しいタイプではあるが、重賞級の走りは示してきていた。前走の府中牝馬Sでは強敵相手に0.6秒差に善戦し、今回は休み明け2戦目の上積みも加味されて4番人気に推されていた。以前は先行しての粘り込みが定番であったが、前走控える競馬である程度の成果を出しており、今回も序盤は無理せずに先団の後ろに控えていた。前半からまずまず流れた中でも手応えは抜群で、馬群に包まれてはいたが直線に向いて先団さえ捌ければ突き抜けそうな雰囲気も、外から被される形で進路を探りながら直線を向かえる。一瞬外に出すチャンスはあったが馬群を突っ込む判断に切り替えたのが失敗で、前に壁ができていて追えずスパートタイミングが遅れてしまう。残り100mから外に出してゴール前は伸びていただけに惜しまれる進路選択であった。近走は揉まれても問題なく差す脚も身に付けており、明け6歳の牝馬であるが相手次第では重賞初制覇のチャンスはまだありそうだ。舞台を問わず狙ってみたい馬である。
★コントラポスト
12月15日・中山11レース ディセンバーステークス(L) 3歳以上オープン 芝1800m
2番人気ながら9着に敗れたが、スムーズな走りが全く出来なかったのが敗因で消化不良の一戦となってしまった。未勝利時代から次回狙える馬で取り上げた事もある注目の1頭であったが、安定感ある戦績で前走3勝クラスを卒業してオープンに昇格した。今回はオープン初戦ながら2番人気に支持され飛躍のチャンスの場となったが力を発揮できずに敗れている。好スタートから先団に取り付き好位をキープしたが、やや折り合いを欠いており手綱を抑えながら下げて内に入れるも、3コーナーで外から被されて進路がなくなり後方まで下がる不利があった。直線入口では絶望的な位置取りとなったが、最内から差し脚を伸ばし先団に接近する。馬群を割って突き抜けそうな勢いはあったが、前に大きな壁ができており残り100mは全く追えずに終わってしまった。それでも勝ち馬からは0.9秒差で、3着馬とは0.3秒差と不完全燃焼ながら大きく負けていない。キャリア14戦目で2回目の着外となったが、ともに直線で進路を失った事が敗因で力的に全く底を見せていない。東京・中山・京都コースで好走歴があり舞台や展開を問わない安定感が魅力である。重賞級のポテンシャルを持っているのは確かで、次走で今回の大敗が人気下落に繋がれば絶好の狙い目となる。今後相手強化の重賞に参戦しても狙ってみたい1頭である。
★ランスオブカオス
12月15日・京都11レース 朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ) 2歳オープン 芝1600m
新馬勝ちから一気のGⅠ挑戦で9番人気の低評価であったが、素晴らしい走りで3着に好走し波乱を演出した。前走のデビュー戦はまだ負荷の少ない調整段階での出走であったが、スタートで後手を踏みながら大外一気の末脚で後続を2馬身半千切り、ラスト3Fは11.7-11.6-11.1秒と先頭に立ってから超高速ラップをマークしていた。今回はその衝撃のデビュー戦から中1週で追い切りは1本のみ、距離延長戦と不安の残るなかでの一戦となったが、完全な先行決着レースを唯一後方から差し脚を伸ばして3着に突っ込んでいる。今回もスタートは遅かったが、馬群の真ん中に入っても折り合いが付き、2戦目とは思えぬ立ち回りを見せていた。4コーナーから馬群を捌きながらスパートを開始し、直線は内に進路を切り替えながら鋭進して3番手に浮上した。1・2着馬には離されたが、後続にも2馬身差を付けており、前でスムーズに立ち回り高速上りで有利に進めた1・2着馬に対しても互角以上と言えるレース内容であった。まだ追い切りも軽めながらラスト素晴らしいキレを見せており、強い負荷を掛けられるようになれば大きな成長にも期待できそうだ。血統はダート向きのイメージがあり地味で厩舎や生産牧場もブランド力もないが、デビュー2戦のパフォーマンスから持っているポテンシャルは相当高い。賞金加算ができずに次走は1勝クラスに出走も可能で確勝級の評価は当然である。重賞でも十分狙える馬として注目していきたい。